萩原電気グループ中期経営計画
Make New Value 2026
当社は、2024年4月からスタートする3か年の新しい経営計画として、萩原電気グループ中期経営計画「Make New Value 2026」を策定いたしました。
当社を取り巻くあらゆる外部環境の変化に対応し、新たなグループ成長ステージへ向けた構造変革と事業基盤の確立を実行してまいります。お客様やパートナー様から選ばれる存在を目指すとともに、社員一人ひとりの強みを活かすことができる環境を構築し、さらなる企業価値の向上を目指します。
経営ビジョン・ありたい姿
先進エレクトロニクスで人と社会とテクノロジーをつなぐエンジニアリングソリューションパートナー
萩原電気グループらしさ(強み)を磨き込み、ビジネス戦略とテクノロジー戦略を融合した先端革新技術による最適ソリューションを提供することで、次なる成長ステージに向けた構造変革・事業基盤の確立を目指します。
経営方針
前中計から一貫して「企業価値の向上」を目指しております。
重要経営指標で定めた計数計画の達成に向け、3つの構造改革を6つの重点戦略で推し進めてまいります。
3つの構造改革
事業戦略の変革に加えて、技術の伸展を支える組織運営や人材育成に取り組みます。
- ビジネスモデル変革による提供価値の向上

・ソリューション志向の下、既存事業における付加価値となる付帯開発およびサービス事業の拡大
・デバイス応用技術やIoT構築技術など当社の知見を活用した新たなビジネスモデルの構築
・グループシナジーおよび他社とのビジネスコラボによる付加価値イノベーションの促進
- 資本生産性を意識したマネジメント改革の実行
・株主資本コストを踏まえた投下資本に対する利益に着目したマネジメントの構築
・事業ポートフォリオに対する戦略的アプローチを可能にする仕組みの構築と運用
- 人的資本活用による従業員パワーの最大化
・萩原電気グループらしい強みを活かした人的資本経営の実現
・2024年度に刷新した人事制度の運用による人と組織の活性化
6つの重点戦略
- デバイス事業戦略

デバイス事業拡大で蓄積してきた車載・電装領域の知見を活かし、モビリティ領域のソフト化に伴うエンジニアリング事業や、メーカーとしての事業など、付加価値の期待できる事業を社内外のパートナーとともに開拓することで、収益性の強化を図る。
- ソリューション事業戦略
地域軸での拡大、ソリューション軸での拡大、パートナーとのアライアンスなどにより事業規模の拡大を図りながら、データを活用したライフサイクルマネジメントなどのトータルソリューションの志向をもって、データプラットフォーム事業を拡大する。
- ビジネスイノベーション戦略
社内の共創はもちろん、他社とのコラボレーションや技術協業によるイノベーションで、新しい「稼ぐ力」の立ち上げを加速する。
- 経営管理高度化
IT・DXの推進によりオペレーションの効率化や経営資源の最適化を図り、資本生産性を意識したマネジメントスタイルへの転換に向けた取り組みを加速させる。
- 人材戦略
萩原電気グループらしい「ヒト」の強みを活かし、社員の持てる力を最大化させる。新人事制度を浸透させながら、タレントマネジメントの積極的な推進による社員の自律的なキャリア形成と人材育成を促し、ダイバーシティ・フェアネス・インクルージョンを通じた公正・公平な機会を従業員に提供する。
- ESG推進
各種の情報開示を通じて株主様・投資家様をはじめとする幅広いステークホルダーの皆様とのコミュニケーションを充実させることで、環境価値・社会価値・経済価値を高め、サステナビリティの深化を目指す。
経営目標(2027年3月期)
新たな成長ステージに向けて、構造改革・事業基盤の確立を目指し、最終年度である2027年3月期における目標を売上高3,000億円、営業利益110億円と定めました。
ROEは、当社の株主資本コスト7%から8%を上回る11%以上を目標とし、引き続きエクイティスプレッドの拡大に取り組みます。
また、株主還元を強化するため、2025年3月期より配当性向の目安を従来の30%から、30%から40%と上方に幅を持たせた数値へと変更しました。成長投資や株主還元への適切な経営資源配分を行ってまいります。