NSITEXE製RISC-V コア評価キット発売について

2022年11月01日 デバイス事業ニュースリリース

萩原エレクトロニクスは、株式会社エヌエスアイテクス(東京都港区、代表取締役社長:新見 幸秀、以後NSITEXE)と協業で培ったプロセッサ技術を応用し、NSITEXE製 RISC-Vコアの評価ボードを開発しました。

本製品は、NSITEXE製 Akaria NS31Aを採用し、RISC-V 32-bit コアの評価をすることができます。

特に機能安全が求められるFA/産業装置/自動車機器/半導体メーカーのRISC-Vコア導入前評価としてご活用を頂けます。

 

(1)開発について

当社は、自動車業界の大きな技術革新の中で、主力のデバイス・ビジネスに関わるマイクロプロセッサの応用技術力強化として、先端プロセッサに関する技術蓄積と技術者の育成を進めてきました。

NSITEXEが開発・販売するAkaria NS31A(RISC-V 32-bit コア)のライセンスを受け、当社が得意とする評価ボード、開発ツール、ソフトウエアのプロセッサ応用技術を活用して、評価キットを開発しました。

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(2)製品の特徴について

●Akaria NS31Aについて

・Akaria NS31AはNSITEXEが開発・販売する機能安全(ISO26262 ASIL-D)に対応したRISC-V 32-bit コアIP製品です。

Akaria NS31A仕様概要

【Akaria NS31A仕様概要】

●当社評価ボードの特徴

Akaria NS31A評価キットとしてEntry KitとAppli Kitの2製品を開発・販売します。

①Entry Kitの特徴【発売中】

Entry Kit

・手軽に安価に評価を開始したいお客様向けの評価キット

・評価ボード(FPGAにNS31A書き込み済)、JTAGエミュレータ、ケーブル一式、開発ツール、サンプルソフト、ドキュメントなど評価に必要な一式をバンドル

・動作環境(Windows PC(メモリ 8GB以上)上のVirtualBoxでubuntu環境で操作)

 

②Appli Kitの特徴【11月発売予定】

Appli Kit

・実製品に近い形での評価をする方向けの評価キット

・株式会社ロッキー製キャリアボード上に、Akaria NS31Aおよび独自にインテグレートした周辺IP搭載

・モータ制御を想定したモータドライバボード

・開発ツール、サンプルプログラム、ドキュメント類付属

・動作環境 Windows PC(メモリ 8GB以上)上のVirtualBox上のUbuntu環境で操作

・FPGA、IOボード、ソフトウエアのカスタマイズ可(オプションサービスとして提供)

NSITEXE製RISC-V コア評価キット製品紹介

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(3)今後の事業展開

当社は先端の技術を用いた半導体などの製品を取り扱う商社として、今後も先端プロセッサの技術習得を進めていきます。また、評価ボードの開発・販売を通じたマーケティング活動を進め、ハードウエア開発(ロジック開発、ボード開発)、ソフトウエア開発のエンジニアリング・サービスの事業拡大をしていきます。

 

<ご参考>

「RISC-V(リスク・ファイブ)」は、カリフォルニア大学バークレイ校で5番目に開始された縮小命令セットコンピュータ(Reduced Instruction Set Computer)のプロジェクトで、現在はRISC-V Internationalが管理するオープン標準の命令セットアーキテクチャ (ISA)です。

 

【会社概要】

会社名:株式会社エヌエスアイテクス (NSITEXE,Inc.)

所在地:東京都港区港南2-16-4 品川グランドセントラルタワー6F

代表者:新見 幸秀

設立:2017年9月

 

【本リリースに関する問い合わせ先】

萩原エレクトロニクス株式会社 新事業開発本部 

担当:棚橋

TEL:(052)931-3528 

E-mail: hel_info@hagiwara.co.jp

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