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CLOSE工作機械で急速に普及が広がる「パソコンNC」。
そんな中でも本格的なコンピュータ一体型パソコンNCは、難易度の高い課題が多くありますが、これらの課題を解決し製品化を実現しました。
国内のみならずワールドワイドで稼働しています。
国内における一般的なパソコンNCはNC部とHMI部が別ユニットになっています。NC部のCPUはRISC系マイコンが多く採用されています。
一方、一体型パソコンNCでは、高速なインテル® アーキテクチャーのCPUでリアルタイム制御を行うため、非常に高精度なNC制御を実現することが出来ます。
反面、コンピュータで安定的にNC制御させるためには、内蔵するCPUボードをフルカスタムで作りこみ、RAS、BIOS、高寿命マージン設計、耐振用の追加固定点など特別な信頼性向上技術を投入すると共に特別な品質管理が求められます。
これらの課題を解決し製品の信頼性を実現しました。
工作機械では大量の加工データを保存するために、HDDを使用しますが、HDDは振動性能が脆弱です。
一般的に振動吸収ダンパーを用いて耐振動対策を行いますが、振動試験においてかろうじて動作に問題がないレベルまでは到達するものの、実際にHDDにスペックを超える振動が加わっており、短寿命による早期の不良の発生やばらつきによる不良の懼れがあります。
これを解決するため、独自に研究してきた数種類の振動吸収材の組合せや固定点の取り方、初期テンションの設定など様々な耐震対策のアイディアを駆使して耐振動性能を保証の域まで実現しました。
不意の電源断が発生した際、HDDでは重要な設定データの保護することが出来ません。これを対策するために通常UPS電源を使用しますが、反面メンテナンスを必要とします。
バックアップしたSRAMを実装し、さらにCPUボード上のCMOSも活用して、バックアップされた一次、二次キャッシュメモリを構成して、専用のドライバソフトウェアを作成することにより、メンテナンスフリーのキャッシュデータのバックアップ機能を実現しました。
耐環境性など多くの難しい課題に、真面目に取組み、一つ一つ論理的に解決する妥協のない姿勢に、安心と信頼を感じて頂きました。