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CLOSEプレセールス段階から綿密なコンサルティングを実施、システム提案・構築・サポートまでIT-BCPをトータルに支援。
製造業であるお客さまに対して、IT-BCPの策定支援を行いました。まずは社内横断プロジェクトを立ち上げ、社内システムそして業務プロセスを「見える化」。それに基づく復旧優先度の設定など、プレセールス段階から綿密なコンサルティングを実施。さらにハードウェア・ソフトウェアの選定からシステム構築まで、高可用性・適正コストを実現するIT-BCP策定をトータルサポートしています。
「IT-BCPを整備したいが、なにから手をつけていいかわからない。」
IT-BCPとは、災害・事故発生時に重要な情報システム(ITサービス)を継続または迅速に復旧するための準備態勢のことです。これにより、企業にとって重要な事業・業務の中断によるダメージを最小限にとどめることができます。
東日本大震災以来、IT-BCPへの関心は高いものの「なにから手をつけていいかわからない」という声が非常に多い状況でした。
そこで与えられた課題は、
これらをクリアするために、まずは綿密なコンサルティングから始めていきました。
ITシステムの管轄が情報システム部門と現場部門に分かれている、さらに各部門のシステムもサーバごとに担当者がいるという状況で、情報が集約されていませんでした。そこで、まずは全社を横断してIT-BCPに取り組む体制づくりが最優先のタスクになりました。
まずは業務プロセスとそれにひもづくシステムを棚卸し、それぞれをビジネスインパクト(経営や取引先に与える影響)に則してレベル分けし、バックアップポリシー(RTO=目標復旧時間、RPO=目標復旧地点)を設定。災害時にどのシステムを優先的に復旧させるべきかを客観的基準のもと「見える化」しました。
これらのコンサルティングからインフラアーキテクチャの検討までを、本格的なシステム導入前のプレセールス段階に行いました。
「仮想化」とは、単一のサーバを複数のサーバのように使い、単一サーバ上でさまざまなOS・アプリケーションを独立して動作させることができる技術です。複数の仮想サーバでサーバ機のCPUやメモリを共有できるので、ムダなくハードを稼働できます。さらに、これまで使ってきたシステムをそのままの状態で仮想サーバに移すことができるので、使い勝手を保ったまま、各部門の業務を続行できることも大きな利点です。
この仮想化により、100台近くあったサーバを3台に集約、インフラアーキテクチャの構造が統一化され、運用管理にかかる負荷が減り、災害・事故発生時に備えたバックアップの仕組みも構築しやすい仕組みをつくりだしました。
万が一のケースに備えたIT-BCP策定を促進しながら、省スペース化、消費電力削減、IT管理費のコストダウンに成功。
難しかったのは、お客さまの業務フローを理解し、それぞれのシステムの重要性を把握することです。システムが停止した際に経営や取引先にどの程度のダメージを与えるのか、客観的判断をしていかなければなりません。組織図をいただき、各部門の担当者にヒアリングすることから始めました。電話やメールのやり取りでは解決できないことは、直ぐにお客様のところへ訪問するきめ細かい対応ができるのも、営業・SEの拠点が名古屋に置いているからだと思います。プレセールス段階のコンサルティングから、その後の提案・構築・サポートまで一貫した支援をしていけるのが、当社の強みですね。