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CLOSE24時間・365日稼働可能な搬送システムを国内・海外で構築。
お客さまの生産環境・事業展開に合わせたカスタムメイドを実現。
半導体・液晶の生産ラインにおける搬送システム向けプラットフォームを、お客さまの生産環境に合わせて冗長化。サーバはもちろん、制御ネットワーク、ソフトウェアまで二重化にこだわり、たとえ障害が生じても止まらないシステムを実現。さらに、お客さまの海外事業展開に合わせて、欧米・アジアなどの生産拠点でも国内と同一のプラットフォームをグローバルに構築支援しました。
「信頼性・耐障害性の高いシステムで生産ラインを止めるリスクを回避したい。
国内外同一のプラットフォームで管理効率を上げたい」。
たった数分でも、生産に関わるシステムの中断・停止は、経済的な損失を招くだけでなく、企業の信用にも関わる恐れがあります。
半導体・液晶メーカーであるお客さまからは、24時間365日稼働し続ける、たとえ障害が生じても瞬時に復旧できる信頼性・耐障害性の高い、生産工場内の搬送システム向け情報系プラットフォームの提供が求められました。
さらに与えられた課題は、
ということ。そこで、お客さまの設備環境、事業展開に合わせた「カスタムメイド」のソリューションを展開していくことになりました。
まずプラットフォームの主軸として、当社が特約店契約を結ぶNEC社製のFTサーバ(Express5800ft)を採用。FTサーバは、CPU、メインメモリ、ハードディスクなどのハードウェア部品を2つずつ(または3つ以上)搭載し、片方のハードウェア部品が故障しても、もう一方が処理を瞬時に引き継ぎ、稼働し続けることが可能です。
さらに革新的な点は、搬送システム全体の二重化にこだわったこと。FTサーバを二重化して導入することでソフトウェアを含む障害時にも備え、社内業務ネットワークまで二重化する徹底ぶり。いつどこにどんな障害が生じても止まらない搬送システム向けプラットフォームの構築を実現したのです。
FTサーバには、OS「Linux」を搭載してシステム構築を支援。当社はNECから全面的なバックアップ体制を得て、「お客さまのシステムを海外での稼動を成功させたい」という共通の目標と密接な信頼関係があったからこそ実現できた、当時では画期的な提案でした。
搬送システムの制御系ネットワークとのマッチングについても当社が担当。制御系メーカー・システムベンダーと協力し、多角的な視点から細部にわたる検証を行ない、お客さまの生産環境に最適なシステムを完成させています。
これらのフレキシブルな対応には、日頃から国内外のメーカーとの協業を得意とし、お客さまのニーズに合ったカスタムメイドのソリューションを提供し続けてきた、当社のノウハウやネットワーク力が活かされています。
パートナー企業より専任のSEを海外の納入企業へ派遣。現地での詳細な打合せ・視察を重ね、高い技術力により、国内とは条件・環境の異なる各国でも、大容量データに対応可能な安定した高速ネットワークを構築支援することができました。
システムの保守・メンテナンスに関しても万全の態勢を整えています。定期点検・トラブル対応についてのマニュアル作成、コスト管理、人材確保・教育などについても、現地パートナー企業とのスキームで、緊密なコミュニケーションをとりながら確立しています。
確かな技術力ときめ細やかなフォロー体制により、国内と同一のクオリティを誇る構築支援をグローバルに展開することが可能です。
生産性向上、リスク削減、コストダウンを実現。
企業のイメージアップ、事業拡大にも繋がった、画期的な取り組み。
海外でのシステム構築では、言葉や生活習慣の違いにとまどうこともありました。
英語で微妙なニュアンスを伝えるのには苦労しましたね。打合せも時間通りにはまず始まらない(笑)。スケジュール管理が大変でした。
また、最先端製品を手がける企業でしたから、セキュリティに関しても徹底的。申請書類を一文字書き間違えただけで、工場内に1日入れてもらえないことも。
でも、それもすべて貴重な経験。今後もグローバルな仕事を手がけていく上で、必ず役立つと思っています。