テクノロジー用語解説|vol.2「計測」ってどんな技術?

HAGIWARA  ELECTRIC  JOURNAL

1「自動運転」、どこまで自動?

1-a すでに私たちのまわりにも
クルマの自動運転と聞いて、どんな世界を想像しますか? SFのように、無人・完全自動でクルマが走行する。そんな世界でしょうか?
最近では、低速での走行時に、人やモノを感知して衝突しないようブレーキをかけるクルマをCMなどでよく見かけます。このような「安全運転支援システム」は、自動運転の第1段階です。

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1-a でに私たちのまわりにも

1「自動運転」、どこまで自動?

1-b 「自動」にはレベルがある
では第2段階は?それは通常のスピードで走行中、人やモノを発見するとブレーキとハンドルを自動で操作して、「止まる」「よける」ことができる段階です。
そして第3段階は、アクセル・ブレーキ・ハンドルを全て自動で操作してくれる段階。そう、おそらくみなさんが思い描く、無人で走る未来のクルマです。

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1-b 「自動」にはレベルがある

1「自動運転」、どこまで自動?

1-c 2020年、日本の技術を世界へ
実はクルマの走行だけを考えると、第3段階の完全な自動運転は技術的にはすでに実現可能です。ただし、実用化にはさらに高度な技術開発や、道路などのインフラや法律の整備が必要となります。日本ではいま、国家プロジェクトとしてそのための開発が進められており、2020年の東京オリンピックを機に、完全自動走行システムを世界に向けて発信する計画です。

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1-c 2020年、日本の技術を世界へ

2なぜ自動運転が必要なの?

2-a 交通事故の低減をめざして
自動運転技術は、なぜ必要なのでしょう?渋滞緩和や環境負荷の低減など、さまざまな理由がありますが、第一に挙げられるのが、交通事故をできる限り減らすことです。人は疲れていれば集中力が落ちることや、よそ見をすることもあります。ドライバーの努力だけで対応できることには、限界があるのです。

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2-a 交通事故の低減をめざして

2なぜ自動運転が必要なの?

2-b 高齢者も安心なクルマ社会
もう一つの大きな理由は、日本の高齢社会化です。運転者も歩行者も、高齢になると認知速度が鈍ってくるため、危険回避が困難になります。そこで、事故を防ぐ機能をクルマに持たせることが求められているのです。

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2-b 高齢者も安心なクルマ社会

3自動運転に必要な技術って何?

3-a 見つける技術と判断する技術
自動運転がめざすのは、「ぶつからないクルマ」です。それにはまず、ぶつかる可能性があるモノを「見つける技術」が必要です。すでに実用化されているレーダーもその一つ。そして見つけたモノが何かを「判断する技術」も欠かせません。レーダーでは、見つけることはできても、それが何かという判断まではできないため、カメラを使った画像認識技術への期待が高まっています。

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3-a 見つける技術と判断する技術

3自動運転に必要な技術って何?

3-b すばやく判断するためには?
ところで、ガードレールなど元から存在するモノを判断の除外対象として事前に把握しておけば、「見つける」「判断する」を効率よく行えますよね。また、角から出てくるクルマなど、見えない範囲にあるクルマの存在も知りたいところ。それにはクルマ単体だけで処理するのではなく、クルマとインフラ、あるいはクルマ同士が、リアルタイムにやりとりする「つながるクルマ」になるための技術も必要です。

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3-b すばやく判断するためには?

4萩原電気の技術はどう役立つ?

4-a画像認識技術で人を見分ける
萩原電気では、自動運転に向けた先行技術を開発しています。たとえば、画像認識で「立体物や歩行者を見つける」技術。従来は、2台のカメラで前方にある立体物を見つけ、さらに画像ライブラリ(辞書)と照合してそれが人であるかを判別していました。私たちは、1台のカメラだけで「立体物を見つける技術」と、ライブラリを使わずに「判断する技術」で「ぶつからないクルマ」を実現しようとしています。

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4-a 画像認識技術で人を見分ける

4萩原電気の技術はどう役立つ?

4-b 情報を活用してクルマを管制
もう一つが「管制サービス」。ぶつからないために必要な「つながるクルマ」技術のひとつです。クルマの現在位置や状況、利用実績・メンテナンス情報などのBIGデータを、リアルタイムに収集し、クラウドサーバで管理を行い、クルマの有効利用に活かします。このサービスを自動運転車に応用すれば、日時と行き先を予約するだけで自動送迎してくれる「無人タクシー」も実現できます。

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4-b 情報を活用してクルマを管制

4萩原電気の技術はどう役立つ?

4-c 夢の自動運転はすぐそこまで
このような「ぶつからないクルマ」「つながるクルマ」を実現するための技術開発が、いままさに急ピッチで進められています。クルマに乗って行き先を告げ、眠って目が覚めると目的地――そんな夢の完全自動運転の実現は、そう遠くないところまで来ています。

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4-c 夢の自動運転はすぐそこまで