1948年、無線機の製造・修理を手がけるメーカーとして創業した萩原電気は、技術力重視の姿勢を変えることなく、今日まで歩んでまいりました。現在では商社・メーカーの両機能を有する企業として、「デバイス事業」「ソリューション事業」「開発生産事業」の3事業を展開。車載用を中心とした半導体や電子部品の販売から、ITやFA・計測をはじめとしたシステムソリューションのご提案、そして既製品にはない性能・機能を持った自社製品の開発・製造・販売を行っています。3事業が連携してデバイス単体からモジュール、装置、システムまで、いずれの事業領域のご要望にもお応えできること、また自社製品や計測制御機器の使い勝手を自社工場でユーザーの立場から実証したうえでご提案できることが、当社の大きな特長です。

今後、当社がめざすのは、「デバイスからシステムまで」の広範囲にわたる取り扱い商品・技術のさらなる拡大です。近年、グローバル化が進み「多様性」という言葉がよく聞かれますが、お客さまニーズも多様化しています。新興国では先進国と異なり、機能を限定し価格を抑えた自動車や家電製品が支持されていることなどは、その一例です。世界各地で異なるニーズに対し、デバイスからシステムまで、かつ最先端技術から価格重視の商品まで、多様な選択肢の中からベストプラクティスを提供できる――そのような、エレクトロニクス分野の「ワンストップソリューション・グローバルサプライヤー」となるべく、新たな商材・技術を開拓し、新ビジネスを創出していく考えです。

特に大きなものが、近年、注目を集めているIoTビジネスです。新ビジネスとは言っても、当社にとっては従来技術の延長線上にある分野です。中でも製造現場を対象としたIoTビジネスに関して言えば、当社が30年来手がけてきたFAの次世代型に他なりません。また、IoTは自動車関連分野においても「つながるクルマ」「安全・安心なクルマ」、更には自動運転の実現に深く関わっており、当社では画像認識など関連する技術の研究開発も進めています。今後の本格的なIoT時代を見据え、ビジネスを他業種にも拡大していくための土壌は整っています。

こうしたビジョンの実現にあたり、以下の3点をドライビング・フォースと考えています。
1点目は、3事業の技術者の力を結集し、事業分野を超えた連携による新技術の提案と先行開発で全社の技術をリードする「技術センター」。
2点目は、現地駐在員と技術者により世界各国のお客さまへのサービス強化やマーケティングを行う7カ国の「海外拠点」。
3点目が、クラウドサービスと災害時に備えたデータバックアップサービスをご提供すると同時に、IoT化に向けたビッグデータの貯蔵庫として期待される「データセンター」。
従来からの3事業の連携はもちろんのこと、従来より強化してきたこれら3つのドライビング・フォースを最大限に活かし、2020年3月期の連結売上高1,200億円の達成をめざします。

創業以来の経営理念である「創造と挑戦」の姿勢を、萩原電気は今後も貫き、決して過去の実績や既存の事業領域に甘んじることなく、事業を推進して参ります。今後とも、皆さま方の変わらぬご支援をお願い申し上げます。

取締役社長
岩井 三津雄